TAKE@WAYスタッフを経験してみて

 
こんにちはTAKE@WAYの佐藤です。
 
TAKE@WAYでは現在、次期メンバーを募集しています!
 
学生メンターとして、これから就活を始める後輩達をフォローしていきませんか?
悩みの尽きない就職活動。自分就活での体験や考えたことをもとに、これから就活を始める後輩を支援していくメンバーを募集しています!
 
 
さて、次期メンバー募集にあたり、「僕達がどんな活動をしてきたのか」やその中で大変だったことをまとめてみました。
学生メンターとしての面談や就活イベントの企画などの活動を通して学べる事・得られたことについてもお話ししていこうともいます。
 
 
Q1 TAKE@WAYに入ったきっかけは?
 
きっかけは、自分の就活時代に先輩にお世話になって、自分も人のためになるようなことがしたいと思ったからです。
 
 
Q2 入ってどんなことをしてきましたか?
 
基本的には、
・メンターとして就活生との面談
・提携企業の方との打ち合わせ
・イベント開催
SNSを用いた集客
などを行っていました。
その他にもメンバー間の意思疎通のためのミーティングの開催などを行っていました。
 
 
Q3 大変だったことは?
 
メンターについてはかなり事前準備などに時間をかけました。
1時間その相手と話すというだけの行為で、面談相手にいい影響がないといけないというのが、当たり前ではありますがプレッシャーであり難しい問題でした。
僕自身も1年前に就活をしただけでそれ以上の経験があるわけではないので、その中で「どういう風に価値を生むか」と考えるのは、「自分が出せる価値は何なのか」を常に考えるという意味でとても良い経験でした。
 
それはイベントの企画などでも同様で、僕達22年度の就活生が出せる価値・その中で今の就活生に価値ある内容をどのようにして生み出せるのかも常に考えていました。
提携のイベントについては、当然提携している企業の方にも価値を出せないといけないので、プレッシャーもありますが、その分色々な事を考えるいい機会になりました。
 
 
今回の記事は以上になります。
学生生活の最後の1年、就活生の支援をしながら、社会人としてのスキルを身に着ける1年にしませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました!
 
 

人事・ヘッドハンターが語る企業の欲しがる人材とは

石田さんこれまでのご経歴を教えていただいてもよろしいでしょうか。

2012年に筑波大学のシステム情報工学研究科を修了し、1社目は「 エル・ティーエス」というプロフェッショナルファーム(コンサルティング)に就職し、そこでは約半年間、自社の新卒採用のリーダーをしていました。

現在は、「イシダテック」という食品・医薬品製造用の装置を設計・製作するメーカーで代表取締役をしています。同時に、スイス企業とのジョイントベンチャーのアーオーグループジャパンのCOOも兼務しています。

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エル・ティーエスさんでは新卒採用のどのような業務に携わっていらしたのでしょうか?

母集団形成、初期選考、候補者管理、面談調整そしてわずかですが採用企画を行っていました。まずはどのメディアに対して求人を出すか、どのようなコンテンツを学生に発信するかという部分から関わっていました。

そして説明会の実施やグループワークの企画などを行い、二次面接以降では実際に面接官を担当したり、学生の情報を部長や役員などに引き継いだりという感じです。

 

これまでの経験を通じて、一般的に重要視していた学生の資質や能力はありますか?

特に選考の中で見ていたのは「誠実さ・素直さ」そして「考える力」、「ストレス耐性」、「表現力・言語化能力」です。

 

よく「地頭が良い」という言葉を耳にするのですが、それはどのような学生のことを指すのでしょうか?

はい。まずは論理的に物事を考えられるかということではないかと思います。。

その人が話していることを誰が聞いても「確かにそうだな」と納得できるかということですね。

 

そして物事を抽象化して類推的に考えられるかどうかということだと思っています。

これは、今までの経験から似たような要素や共通点を見つけ出して「過去の経験からこんなことが言えそうだな」と俯瞰的な視点で物事を捉えられるかがということですね。

こういった能力を見る方法としては、選考の中で「ケース面接」と言われるものを実施されることが多いです。「〇〇のお花屋さんの売り上げっていくらぐらいだと思う?」のような質問をして、頭の中の情報を組み合わせて、論理を組み立てて答えを導き出せるかという部分がポイントになるのかなと思っています。

 

ストレス耐性については、どのようなことを聞いて判断されていたんですか?

  これについては挫折した経験を質問して、そこからの乗り越え方、解決の仕方を聞いていました。特にそれが再現可能なものか、もう一度同じ状況に陥ってもまた立ち上がれるかみたいな部分は見ていますね。

残りの表現力・言語化能力とは、例えば「具体例を用いてわかりやすく伝えられるか」などが挙げられます。これは、会話している相手の持っている知識の広さや深さを慮って、同じことがイメージできるような表現ができているか、ということですかね。

 

よく学生も戸惑うことが多いそうなのですが、「グループワーク」や「グループディスカッション」では、どのようなポイントがあると思いますか?

 礼儀や協調性(聞く態度など)ももちろん見ているとは思いますが、その場で集まったメンバーの中で自分の役割を把握してそれを全うできるかといった、チームワークは大切ですね。

場合によっては、同じグループにリーダーシップのある方が2人いるということもあるので、その時に良かれと思ってお互いがリーダー的な振る舞いをしてチームが混乱するのか、一人は別の役割をあえて担い、チームとして上手く立ち回れるようにするのかで、かなり印象も違うと思います。

 

なるほど。実際に採用に関わった方からのお貴重なご意見ありがとうございます。

仕事と家庭の両立について

野村総合研究所コンサルタントとして働きながら、3 児のお母さんもされている後藤さん。フルタイムで働きながら仕事と家庭と両立させる中で、働き方や考え方がどのように変化したのか伺いました!

 

まず後藤さんのご経歴を教えていただきたいです。 

2013年に社会学類を卒業して、野村総合研究所に入社しました。初めの2年間は官公庁向け、それ以降は金融機関や、金融以外の業界で金融のサービスを導入するお客様向けにコンサルティングの仕事をしてきました。やることはプロジェクトによってまちまちで、リサーチをすることもあれば、事業企画・事業立ち上げの支援、システム開発現場のプロジェクトマネジメントなど様々なことをしています。

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キャリアプランは入社前からある程度構想されていたのですか?  

ぶっちゃけ、大したことは考えていなかったです。ただ、早いうちからリーダーとして仕事をしたいだとか、自分で裁量を持って仕事したいとか、仕事を作りたい、と思っていました。案件としては、事業立ち上げや超新規の案件やPoCなどをしたい、とか。

でも1年目は、思い描いたものと、自分が実際にやっていることとで結構ギャップが大きくて。かなりしんどい時期でした。官公庁の仕事だったこともあって、先輩の指導のもと、決まったことを正確にやるという仕事でした。

ただ2年目から「え、こんなこと2年目の私にまかせてもらえるの!?」と思うような、ポジションで仕事させていただけたこともあって仕事がどんどん楽しくなっていきました。しかも3年目以降はもともと思い描いていたような、「日本初」みたいな案件の企画やお客様の新規事業の立ち上げ支援の仕事が増えてきて。今は、入社したときにやりたかったなと思っていたような仕事に近いことをできてきているかなと思います。

 

やりたいことをできるようになった中での産休・育休、そこからの復帰を通して、働き方などは変わりましたか?  

時間の使い方や仕事に対する考え方がすごく変わりました。私の場合、子どもを産む前は、ほんとに仕事中心の生活でした。「家はお風呂入って寝る場所」くらいの認識でしたし、それが心地よかったんです。でもいまは、こどもがいえに帰ってきたら、こどもとちゃんと向き合う生活がしたいかな。一緒にお風呂入って、ご飯食べて、きょうなにしたの?なんて話をして。そんな時間がとても大切です。私の癒しの時間です。

昔はただ面白い仕事ができればよかった。仕事ってやればやるほど面白くなるところがあるとおもっていて。それでどんどんのめり込んでました。でもいま、仕事もするし家族もいるしってなったときに、自分の時間、生命時間を何に使うか・・・ということにまえよりずっとシビアに向き合うようになりました。

こどもとも向き合いたいからしごとはセーブしたい、とか終わってないけど時間だからやめる、とかはしたくない。仕事も家族の時間も楽しみたい。だって仕事ってどんなに短くても平日1日8時間とかするんですよ。いくらお金もらってるとはいえしたくないことをイヤイヤやるには苦行が過ぎる。手抜きして後ろめたさをもって仕事するのもいやだ。

もし時間がたりないなら、こどもとの時間をつかってでもちゃんと仕事したい。そう考えたとき、ただ新しいとか、成長になるとか、それだけのモチベーションでは働けなくなってしまった。「自分が」この仕事をやってる意味ってなんだろう?こどもの時間と天秤にかけられるくらいやりたいこと・やるべき(使命感)ことってなんだろう?そんなことをすごく考えるようになりました。

 

すごく尊敬します!!  

あはは、どうですかね、考え方によると思いますよ!食わず嫌いせずにいろいろやってみた方がいいという考え方や、苦手をちゃんと潰そうみたいな話もあると思う。もっと自己成長に貪欲になろう、とかも。

仕事と家庭の関係という点でも、仕事はお金を稼ぐ手段として割り切ろう、とか、こどもが小さいうちはたくさん一緒にいたい、とか、いろんな考え方があると思う。だけど、私の場合は、私の時間はぜーんぶ大事にしたい。家族も大事だし、それと同じくらい大事だとおもえるようなことを仕事としてしたい。仕事としてしていることを、そう思えるような仕事に昇華していきたい。そういう考え方だ、というだけなんです。

  

最後に就活生にメッセージをお願いします! 

就活真っ只中の就活生にいうのもナンですが。人生就活がすべてじゃありません。就活自体はある意味ゲームのような感覚で楽しんでほしいと思います。安パイにいくとか、失敗を怖がって受け控えるとか、しないでほしい。

これは私の経験談です。実はわたし、就活時代に「自分じゃ受からないだろう」とひよってそもそもうけなかった企業があります笑。いま振り返ればほんとうにバカ。でも当時はほんとうに「おちる」「失敗する」ことが怖かったんです。マイナスな評価をもらうことは自分に価値がないといわれることのように感じました。

でも今なら思います。絶対受けるべきだった。受けて不合格になったからって、特に具体的な不利益はないはず。受けなければ、絶対に受かることはない。就活は相性。「不合格」だからって人格まで否定されたと思う必要はない。単に合わなかった。それだけ。

これまた就活生に言うことじゃないんでしょうが、もし就活でだめなら転職したっていいんです。失敗しても人生終わらない。転職の世間的なハードルもめっちゃ下がってきてますし。就活で勝った人がその先で負けるってこともあるし、就活で思うようにいかなかった人がリベンジしてすごくやりたいことしてるってこともよくある。実は社会人になった後でも、いろんなリカバリープランがある。だから今は楽しんでほしいです。ま、でもそんなこといわれても難しいよね。 

 

そのくらいのメンタリティは大切ですよね。 

そうですね。あ、もう一つすごく重要なこと思い出しました! 

困ったときや迷ったとき、落ち込んで自分ではさきに進めなくなってしまったときなどは、誰でもいいから相談してみるといいとおもいますよ!みんな、親身になって話を聞いてくれると思います。

友達や先輩で「私に連絡していいですよ」って言ってる人は大抵、連絡ほしいんですよ笑。誰も連絡してこないっていうのがいちばんさみしい。何かあったら連絡ちょうだいねとか言ってる人いたら、それは、社交辞令とかじゃないから!(笑)困ってるので相談に乗ってくださいってさえ言えば誰でもすごく優しくしてくれると思います。

TAKE@WAY のメンバーも一緒なんじゃないですか?TAKE@WAYを運営してるメンバーだって、相談されたくて仕方ないから、運営メンバーやってるじゃないですか!(笑) だから、変な遠慮はいらないから、困ったら相談してみたほうがいい。もやもやを吐き出したいとかでも、具体的な就活対策・・・面接の練習相手やESの添削、OB訪問。じゃんじゃん使った方がいいですよ~!現メンバーでも元メンバーでも。TAKE@WAYの元メンバーってもう入社 12 年目?とかまでいるわけです。社会人として第一線で活躍している人たちに繋がれる機会、上手に使ってください。

 

 

後藤さんありがとうございました!  

TAKE@WAY は本当に先輩に恵まれているので、これからもお力添えいただきたいで す!!  

就活生の皆さんも、この記事を読んで気になったこと、「○○さんに相談してみたい!」や 「○○業界の OB 訪問をしたい!」などお気軽にご連絡ください!

 

実際に就職してみてのぶっちゃけ話

大手総合商社双日に新卒で入社し、総合商社・戦略コンサル・ベンチャーキャピタルと様々な業界で働いてきた中村さんにインタビュー!

 

まず中村さんの経歴をお教えいただけますでしょうか

 はい、新卒で総合商社の双日に入社し、財務系の部署に所属してプロジェクトの資金調達・価値評価などの案件を中心に行っていました。双日で5年働いた後アクセンチュアの戦略部門に転職し、M&A案件の対象企業調査やM&A後のオペレーション統合支援などをメインに行っていました。その中、あるプロジェクトでアクセンチュアシンガポールに移籍する機会をいただき、そこからシンガポールで働くようになりました。アクセンチュアで計3年半ほど働いたところで、Vertexというシンガポール政府系投資ファンドに転職して、現在は投資先のスタートアップの成長支援などを手掛けています。

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新卒で双日に入社したという事ですが、新卒で双日に入社して感じたギャップなどはございましたか?

 前提としてやはり新卒で入社した企業は一番ギャップを感じやすいとは思います。新卒で企業に入る分、ビジネスや会社についても表面的なことしか分かっていないのでギャップは大きいと思います。転職を重ねるにつれて感じるギャップはどんどん少なくなっていきます。

 (僕の場合)新卒で入社した双日については、父親も総合商社に勤務していて、OB訪問なども何回も行っていたため、それ程大きなギャップは無かったです。

ただ総合商社でしばらく働いて感じたギャップとしては、「ここに5年10年いても、自分が成功する事業を作れる人材にはなれないのではないか」という感覚でした。もともと僕は将来自分の事業を作りたいと思っていて、そのためのスキル・ノウハウを身に着けるためにも総合商社が最適と考え入社しました。ただ実際に入社してしばらく過ごすと、事業検討のクオリティってこれでいいのかな?と疑問を持つことが増えたり、計画通りに進まずに継続是非を検討する事業も多く見ることになり、この中で過ごすことで成功する事業を作ることのできるのか?という事について疑問を持つようになってしまいました。それが転職するきっかけにもなります。

 

転職した先のアクセンチュアはどんな印象でしたか?

 まずコンサルタントになって一番感動したのは(ムダな)事務作業の無さです。普通の事業会社では若手は事務作業ばかりなのが当たり前だと思っているのですが、アクセンチュアではプロジェクトに関する仕事のみに集中することができ、それはすごく楽しかったです。ただアクセンチュアでは昇進してマネージャーになった途端世界が変わりました。というのは、マネージャーは反対に事務作業が本当に多かったんです。人の調達や契約業務などはマネージャーが行うので、もちろんお客様の課題解決にも貢献できる分、契約やプロジェクトメンバーの調整など事務作業も多かったです。これが入社して一番感じたギャップですね。

 あとよく言われていることでもありますが、プロジェクトごとの質の違いが大きいなというのは感じました。プロジェクトによってはもちろん企業の戦略を検討するようなコンサルタントらしいプロジェクトもあれば、「ちょっと高給な派遣社員」のような仕事を任されることもあるので、プロジェクトの質の違いもギャップの一つです。

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双日からアクセンチュアに転職しようと考えた理由は何ですか?

 先ほども話した通り、僕は双日に入社する前から社会の課題を自分で解決できる人間になりたいと考えていました。総合商社に入ろうと思ったのは商社のような事業領域が広大な会社であれば目標を達成できるだろうと考えたからです。そして、まずはお金のことを学ぶために双日の財務系部署に配属してもらい、そこで5年間でお金のことをどっぷり学びました。その後、次は戦略を学ぼうと思い、先ほど話した理由から僕は双日の外に目を向けていたので、海外でMBAをとろうと思いました。しかし実際にMBA出身の方の話を聞くと「そういう理由ならMBAに行くな」「戦略がやりたいなら戦略コンサルに行きなよ」と言われてしまいました。確かに戦略コンサルでいつクビにされるか分からない状態で本物の戦略に触れる方が成長が早いだろうと考え直し、アクセンチュアの戦略コンサルに行くことに決めました。

 

Vertexに転職しようと思ったのはどうしてですか?

僕が戦略コンサルに3年半いて気づいたのは、「僕は戦略コンサルに何年いても自分で0→1で事業を作れる人間にはなれないな」という事でした。これはどの戦略コンサルにも言えることだと思いますが、戦略コンサルは基本的に大企業の顧客しか相手にしません。例えば歯医者って一回行くと何回も通うじゃないですか。色々悪いところを見つけられて何度も通わされる。これってコンサルティングファームも共通していると思っていて、1年でも長く顧客の課題を解決する立場にいたいんです。僕は学びの場としてコンサルティングファームは素晴らしいところだし、実際大企業の経営に大きく貢献していると思いますが、自分の求める・やりたいビジネスモデルではないなという風にも思いました。僕がやりたいことは社会の課題を見つけて自分で事業にしていく・一から作って大きくしていくという事で、ここでは出来ないなと思いました。そう思っていた時に今務めているVertexからヘッドハンティングを受けました。そこはスタートアップの経営支援をして大きく育てるための専門の部隊で、これが今の自分にうってつけのキャリアだと思いました。スタートアップの企業が人やお金を集めて事業を進めて大きくしているところを実際に見て学んでいきたいと考え転職を決意しました。

 

双日からアクセンチュアに転職して感じた苦労などはございますか?

 一般論として、転職する際は「働く場所(ロケーション)・機能・役割(ファンクション)・業界(インダストリー)のうち一つまでしか変えられない」と言われています。例えば不動産業界の財務部門から総合商社の財務部門に転職するというのはインダストリーしか変えていないので比較的簡単ですが、これを総合商社の営業部門のような形で2つ同時に変えるというのはかなり難しい、ということです。僕の場合は、双日M&Aの案件を主に扱っていたので、アクセンチュア戦略のM&Aの部門で採用されたのだと思います。

 それでも大変だったことはたくさんあって、パワーポイントやエクセルのなどのスキルのギャップを埋めるのは大変でした。双日ではある程度フォーマットの決まっている方法があって、財務系の勉強をしていればできる処理を行うことが多かったのですが、アクセンチュアで求められていたのは、バラバラのデータをどういう方法で分析すれば意味のある示唆が導けるかという全く違うスキルでした。このスキルの埋め合わせには本当に苦労しましたし、今でもそういったものには苦手意識があります。

 逆に良かったことですが、双日では語学の能力や、財務モデルの知識、ビジネス現場の生々しさについて理解が得られたので、お客様の心を掴むコミュニケーションの面では圧倒的なアドバンテージがありました。苦手な部分は同僚とかにお願いして、自分の得意な部分で仕事をしていきました。でも今思えばコンサルティングファームで価値を出すというのはそういう事なんだろうと思います。

 

最後に就活生へ一言お願いします。

 就活生の時期ほど自由に自分のキャリアを描ける期間ってないと思います。就職してキャリアを積んでいくと自然と「色」が付くもので、今やっていることからだんだん抜け出しにくくなってしまいます。しかし大学生は完全に自由に、自分が人生かけてやりたいことを考えることができる。

 だからこそ自分がやりたいことに対して、今の選択がベストなのかを徹底的に考えてほしいと思います。例えばOB訪問を一つするにしても、単に勤務地とか福利厚生とかを聞くのではなく、「僕はこういうことがやりたい、こういうスキルが獲得したい。それはあなたの会社に入って得ることは出来ますか?」と聞くべきだと思っています。自分なりに考えて仮説を立てて検証する。そうしないと一生その企業の本質は見えてこないと思います。そのもとになるのはやはり「自分が何をしたいか」だと思うので、それは徹底的に考えてほしいと思います。

 考えることって簡単ではないですが、だからこそ自分が信じたことに正直かつ貪欲にいることが大切だと思います。

 

 

 

逆求人で出会った企業に就職してみて

ルビーイン株式会社 世界一、幸せを追求する会社

 2020年7月、「人を幸せにする」という夢を叶えるため起業した千手さんにインタビューしました。

 

まずは千手さんのご経歴をお教えいただけますでしょうか。

 2013年に筑波大学人間学群心理学類を卒業して、一社目は不動産会社に就職、二社目も不動産の仕事をメインに仕事をしていました。三社目に人材の会社に転職し、その後独立してルビーインという会社を立ち上げました。

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最初の会社は逆求人で出会った会社ですか?

  そうですね。逆求人で出会った会社で、二社目も逆求人で出会った会社です。

三社目は逆求人を運営している会社で、その後独立、今も逆求人をやっている会社です。たまたま参加した逆求人での出会いが、人生に大きく影響を与えましたね。

 

逆求人に参加してみようと思ったきっかけと、その感想はいかがでしたか? 

 就活については、夏のインターンは行く意味がないと思ってたので、夏は全くやっていませんでした。しかし、たまたま逆求人関係のメール見たときに、志望理由が必要ないことや、自分のプレゼンをぶつけられることなどに興味を持ち、「楽しそう」だと思ったのがきっかけです。感想としてはとにかく楽しかったです。元々、就活についてよくわからなかったので「とりあえず大手受けるか」というように説明会等を聞いていたタイミングでしたが、逆求人に参加してみると採用に力を入れている会社や仕事に熱意のある社会人が参加しており、大手の説明会では感じられない感覚を持ちました。加えて、自分が好きに自分のことを話せるというのが楽しかったです。好きに話した上で「いいね」と言ってくれる会社はやっぱり合うんじゃないかなという思いもありました。面接でも自分を作ることなく、ありのままの姿で、合う合わないの世界だと考えられたのは、自分にとって大きかったです。

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逆求人で様々な会社とお話をしたと思うのですが、一社目を選んだ理由は何だったのでしょうか?

 一番は自分の営業力が身につくと思ったからです。元々、就活の軸も「自己成長」で、将来何かやりたいと思ったときにやれる力や、もしかしたら会社を作るかもしれないと思っていたので、会社作るときに必要な力を身に付けたいと思っていました。その力って何かなって考えたときに「営業力」がいいなって考えました。営業力を身に付ける上で、環境としてその会社がいいと思い、不動産にはあまり興味はなかったのですが、入社を決めました。

 

では元々独立する予定だったということですか?

 そうですね。視野にはあって、その手段として起業というのが頭にちらついてました。起業したいというよりかは、手段としていつか必要になるかも、と。やりたいことを一番自由にやっているのは社長かなと思ったので、社長になる・会社を作るのは視野に入っていました。

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実際に転職や起業することで自己成長はどういった面で感じましたか?

 一社目ではtoCの営業をずっとしていましたが、二社目ではtoBの営業も経験でき、三社目も含めると、本当に幅広い経験ができたと感じています。不動産業界では、なかなか知り得ない業界の側面も見ることができたので、それも自分の幅を広げてくれているんじゃないかなと思います。三社目の人材に関しては、不動産領域から人材業界に飛び込んできて、人材業界における営業や事業を回していく難しさ・継続の難しさを学ばせてもらえたのはすごく大きかったと思います。起業に関しては、あえてコロナ禍で起業するという決断をしましたが、世の中があまり良くない状況で事業を成り立たせるというのは、多少のプレッシャーがありました。それこそ、ただ営業をやれば良いわけではないという感じです。考える・見る幅も広くなったので、視野の広がりや責任を感じる量であったり、一段階成長できたのかなと思います。

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最後に就活生にメッセージを頂けますか?

 就活って仕事選びだと思いますが、ここから人生を歩んでいく最初の一歩でしかありません。ですが、その一歩の踏み出し方で人生が大きく変わると思っていて欲しいです。ここで覚悟を持った選択をできるのか、少し逃げの選択をするのか、何か守りに入った選択をするのか。どんな選択をするかはわかりませんが、できるだけ自分の本心・本音、本当に欲しいものや本当になりたい姿等、そういったものに向けて覚悟を持った選択ができる方が、自分の事を好きになれたり、自分の人生に自信が持てたり、目の前の仕事が楽しくなったりすると思います。自分とちゃんと向き合い、自分の本心を見つけて、その本心にとって一番良い選択を勇気と覚悟を持って選んでいけると良い道を歩めるはずです。