仕事と家庭の両立について

野村総合研究所コンサルタントとして働きながら、3 児のお母さんもされている後藤さん。フルタイムで働きながら仕事と家庭と両立させる中で、働き方や考え方がどのように変化したのか伺いました!

 

まず後藤さんのご経歴を教えていただきたいです。 

2013年に社会学類を卒業して、野村総合研究所に入社しました。初めの2年間は官公庁向け、それ以降は金融機関や、金融以外の業界で金融のサービスを導入するお客様向けにコンサルティングの仕事をしてきました。やることはプロジェクトによってまちまちで、リサーチをすることもあれば、事業企画・事業立ち上げの支援、システム開発現場のプロジェクトマネジメントなど様々なことをしています。

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キャリアプランは入社前からある程度構想されていたのですか?  

ぶっちゃけ、大したことは考えていなかったです。ただ、早いうちからリーダーとして仕事をしたいだとか、自分で裁量を持って仕事したいとか、仕事を作りたい、と思っていました。案件としては、事業立ち上げや超新規の案件やPoCなどをしたい、とか。

でも1年目は、思い描いたものと、自分が実際にやっていることとで結構ギャップが大きくて。かなりしんどい時期でした。官公庁の仕事だったこともあって、先輩の指導のもと、決まったことを正確にやるという仕事でした。

ただ2年目から「え、こんなこと2年目の私にまかせてもらえるの!?」と思うような、ポジションで仕事させていただけたこともあって仕事がどんどん楽しくなっていきました。しかも3年目以降はもともと思い描いていたような、「日本初」みたいな案件の企画やお客様の新規事業の立ち上げ支援の仕事が増えてきて。今は、入社したときにやりたかったなと思っていたような仕事に近いことをできてきているかなと思います。

 

やりたいことをできるようになった中での産休・育休、そこからの復帰を通して、働き方などは変わりましたか?  

時間の使い方や仕事に対する考え方がすごく変わりました。私の場合、子どもを産む前は、ほんとに仕事中心の生活でした。「家はお風呂入って寝る場所」くらいの認識でしたし、それが心地よかったんです。でもいまは、こどもがいえに帰ってきたら、こどもとちゃんと向き合う生活がしたいかな。一緒にお風呂入って、ご飯食べて、きょうなにしたの?なんて話をして。そんな時間がとても大切です。私の癒しの時間です。

昔はただ面白い仕事ができればよかった。仕事ってやればやるほど面白くなるところがあるとおもっていて。それでどんどんのめり込んでました。でもいま、仕事もするし家族もいるしってなったときに、自分の時間、生命時間を何に使うか・・・ということにまえよりずっとシビアに向き合うようになりました。

こどもとも向き合いたいからしごとはセーブしたい、とか終わってないけど時間だからやめる、とかはしたくない。仕事も家族の時間も楽しみたい。だって仕事ってどんなに短くても平日1日8時間とかするんですよ。いくらお金もらってるとはいえしたくないことをイヤイヤやるには苦行が過ぎる。手抜きして後ろめたさをもって仕事するのもいやだ。

もし時間がたりないなら、こどもとの時間をつかってでもちゃんと仕事したい。そう考えたとき、ただ新しいとか、成長になるとか、それだけのモチベーションでは働けなくなってしまった。「自分が」この仕事をやってる意味ってなんだろう?こどもの時間と天秤にかけられるくらいやりたいこと・やるべき(使命感)ことってなんだろう?そんなことをすごく考えるようになりました。

 

すごく尊敬します!!  

あはは、どうですかね、考え方によると思いますよ!食わず嫌いせずにいろいろやってみた方がいいという考え方や、苦手をちゃんと潰そうみたいな話もあると思う。もっと自己成長に貪欲になろう、とかも。

仕事と家庭の関係という点でも、仕事はお金を稼ぐ手段として割り切ろう、とか、こどもが小さいうちはたくさん一緒にいたい、とか、いろんな考え方があると思う。だけど、私の場合は、私の時間はぜーんぶ大事にしたい。家族も大事だし、それと同じくらい大事だとおもえるようなことを仕事としてしたい。仕事としてしていることを、そう思えるような仕事に昇華していきたい。そういう考え方だ、というだけなんです。

  

最後に就活生にメッセージをお願いします! 

就活真っ只中の就活生にいうのもナンですが。人生就活がすべてじゃありません。就活自体はある意味ゲームのような感覚で楽しんでほしいと思います。安パイにいくとか、失敗を怖がって受け控えるとか、しないでほしい。

これは私の経験談です。実はわたし、就活時代に「自分じゃ受からないだろう」とひよってそもそもうけなかった企業があります笑。いま振り返ればほんとうにバカ。でも当時はほんとうに「おちる」「失敗する」ことが怖かったんです。マイナスな評価をもらうことは自分に価値がないといわれることのように感じました。

でも今なら思います。絶対受けるべきだった。受けて不合格になったからって、特に具体的な不利益はないはず。受けなければ、絶対に受かることはない。就活は相性。「不合格」だからって人格まで否定されたと思う必要はない。単に合わなかった。それだけ。

これまた就活生に言うことじゃないんでしょうが、もし就活でだめなら転職したっていいんです。失敗しても人生終わらない。転職の世間的なハードルもめっちゃ下がってきてますし。就活で勝った人がその先で負けるってこともあるし、就活で思うようにいかなかった人がリベンジしてすごくやりたいことしてるってこともよくある。実は社会人になった後でも、いろんなリカバリープランがある。だから今は楽しんでほしいです。ま、でもそんなこといわれても難しいよね。 

 

そのくらいのメンタリティは大切ですよね。 

そうですね。あ、もう一つすごく重要なこと思い出しました! 

困ったときや迷ったとき、落ち込んで自分ではさきに進めなくなってしまったときなどは、誰でもいいから相談してみるといいとおもいますよ!みんな、親身になって話を聞いてくれると思います。

友達や先輩で「私に連絡していいですよ」って言ってる人は大抵、連絡ほしいんですよ笑。誰も連絡してこないっていうのがいちばんさみしい。何かあったら連絡ちょうだいねとか言ってる人いたら、それは、社交辞令とかじゃないから!(笑)困ってるので相談に乗ってくださいってさえ言えば誰でもすごく優しくしてくれると思います。

TAKE@WAY のメンバーも一緒なんじゃないですか?TAKE@WAYを運営してるメンバーだって、相談されたくて仕方ないから、運営メンバーやってるじゃないですか!(笑) だから、変な遠慮はいらないから、困ったら相談してみたほうがいい。もやもやを吐き出したいとかでも、具体的な就活対策・・・面接の練習相手やESの添削、OB訪問。じゃんじゃん使った方がいいですよ~!現メンバーでも元メンバーでも。TAKE@WAYの元メンバーってもう入社 12 年目?とかまでいるわけです。社会人として第一線で活躍している人たちに繋がれる機会、上手に使ってください。

 

 

後藤さんありがとうございました!  

TAKE@WAY は本当に先輩に恵まれているので、これからもお力添えいただきたいで す!!  

就活生の皆さんも、この記事を読んで気になったこと、「○○さんに相談してみたい!」や 「○○業界の OB 訪問をしたい!」などお気軽にご連絡ください!